異邦人の目から映し出される多様性の街パリの日常─エリック・ロメールの風景描写が光る短編映画「パリのナジャ」

配信作品・解説 STAFF: YK
異邦人の目から映し出される多様性の街パリの日常─エリック・ロメールの風景描写が光る短編映画「パリのナジャ」

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  1. パリのナジャ(エリック・ロメール フランス 1964年)

パリのナジャ(エリック・ロメール フランス 1964年)

ベオグラード出身でアメリカに帰化したナジャは、プルーストの研究を口実にパリへ留学し、世界中から多様な人々が集まるパリの国際大学都市で暮らしている。しかし大学へはたまにしか行かず、街に出ては自由な生活を日々満喫していた。本の屋台で立ち読みし、カフェテラスで道行く人々を観察し、お気に入りのサンジェルマン界隈へと足を運ぶ。そして夜にはモンパルナスのサロンで、画家や作家ら自由人たちとの会話を楽しむ──
異邦人の女子留学生が語るパリの印象を、エリック・ロメール監督が彼女のモノローグで記録した短編映画。街じゅうを闊歩して自由を満喫するヒロインの目から映し出される、パリの日常的な光景が魅力的。

■出演
ナジャ・テシック
ザ・シネマメンバーズにて2022/1/15より配信開始

「パリのナジャ」(C) Eric Rohmer/LES FILMS DU LOSANGE (C) 1964 Les Films du Losange

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