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放送作品情報

ビーチレッド戦記 【町山智浩撰】

BEACH RED 1967年 アメリカ / 104分 戦争

町山智浩推薦。『裸のジャングル』のコーネル・ワイルドが作った太平洋戦争映画。日米を公平な視点から描く
解説

町山智浩セレクトのレア映画を町山解説付きでお届け。ベトナム戦争期の太平洋戦争映画。日本軍を悪役として一方的に描かない公平な視座が誠実。イーストウッド硫黄島二部作、『プライベート・ライアン』冒頭の原点。

ストーリー

日本軍が立てこもる南方の島。米海軍の艦砲射撃支援の後、上陸用舟艇に乗った米海兵隊が暗号名「ビーチレッド」という浜への着上陸を敢行する。マクドナルド大尉が指揮する中隊の海兵たち。各人の胸に去来する想いが独白やフラッシュバックで描かれるが、トーチカにこもる日本軍守備隊の猛反撃を受け次々と死んでいく。犠牲を払い奥へ進む海兵隊。そこで遭遇した杉山大佐指揮下の日本兵も、同じような想いを抱きながら戦っていた。

出演

コーネル・ワイルド
小山源喜
ほか

字幕/吹替
字幕
掲載制限
なし
カラー/白黒
カラー
画面サイズ
ワイド画面
HD
※【ザ・シネマHD】にご加入の方は、
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オススメキーワード

  • 鑑賞日 2019/5/30

    ハリウッドの奇才コーネル・ワイルド監督、主演によるリアリティ戦争映画。 文化や芸術が大きく変貌する直前の時期らしく、それまでのエンタメ大戦ものとは違い、痛みや哀しみが伝わる作品になっている。 負傷兵の描写などは、80年代のベトナムものかと思えるほどのリアルさ。さすがに血液はインクっぽいけど。 主要日本兵キャストを日系米国人やアジア系ではなく、本物の日本人俳優を起用した点も、この頃の大戦ものとしては珍しい。 結末は哀しくも感動を呼ぶ。

  • 鑑賞日 2019/5/28

    戦争とは結局、殺し合い、殺さねば殺される、と言ってたビルマ戦線生き残りの亡父の言葉を思い出す作品。 劇中、敵の背後を突くため米軍の格好をする日本軍の作戦はナンセンスだろう。同士討ちの可能性大。

  • 鑑賞日 2016/4/19

    互いに傷付いた日米の兵士を描いた隠れた名作

    俳優コーネル・ワイルドが製作監督主演。 フィリピンの日米の戦い。ビーチレッド海岸に強襲上陸。腕がもげ、足が千切れる。「プライベート・ライアン」に先立つ容赦無い描写。 アメリカ側と日本側両方を描いているのは当時の映画としては画期的。 日本人も妻子があり家族を思うのだということが描かれている。 内的独白を多用したこの作品にはジョン・ウェインの戦争映画と違う厭戦の雰囲気が横溢している。 冷静に指示を出す指揮官の頭の中は故国の愛妻の姿なのだ。 互いに傷付いた日米の兵士の心が通い合った直後の無惨な悲劇。隠れた名作。

  • 鑑賞日 2016/1/25

    全体状況を見せず、英雄のいない戦争映画

    上陸シーンから丁寧に描いている。 両軍の前線基地とジャングル内の死闘、敵軍兵士との交流。 休息時の様子や兵士其々の郷里の記憶など日本軍側をもかなり多く描いている。

  • 鑑賞日 2015/8/6

    カルト監督、コーネル・ワイルド。

     「裸のジャングル」が画期的な名画だったワイルドの、その翌々年の作品。最初こそ実写でお茶を濁していたが、全体としては見所ある戦争ものである。  冒頭、島への上陸作戦が40分にわたり描かれ、「プライベート・ライアン」の下敷きになったのではと思わされる苛烈さである。もちろん60年代のこと、CGはないし、マットペインティングもあったとしても、ごくわずか。  そして、ラストがピリリと効いていて、やはりワイルド、あなどれない。  日本兵の顔こそ気に入らないが(日系とかフィリピン人?の俳優の方々か)、彼ら日本人もアメリカ人と同じ人間であり、家庭人なのだという作者の意図が、声高にならず主張されていて、感心した。  ワイルドの実生活の奥さんが、妻役を演じ、主題歌まで歌っている。(ジーン・ウォーレンス)