ジョン・レノンと言えば、平和を愛する稀代のミュージシャンですが、その若い頃はヤンチャ過ぎる!有り余るエネルギーを発散できず、悪友と一緒に無賃乗車はするわ、万引きはするわ、ナンパはするわのやりたい放題で、学校の札付き問題児。そんな彼が2人の母の思いに揺れながら、音楽に目覚め、青年へと成長していく日々を繊細に描いた青春映画です。その若きジョン・レノン役に扮するのは、『キック・アス』のアーロン・ジョンソン。ジョンのナイーヴな一面を見事に演じています。

映画の中で、ジョンがバンドを組み始め、ポールと初対面するシーンがあるのですが、「こんな出会いだったのか」とちょっと感動してしまいます。そして、若き日のジョンとポールの関係性を描いたシーンもこの映画の見どころのひとつ。二人が膝を付け合せて、ギターを弾くシーンは、思わず当時の二人の姿を想像してしまいますよ。ビートルズファンの方はもちろん、ファンじゃない方も是非ご覧頂きたい1本です。ビートルズサウンドの原点を感じられるはず!

余談ですが、本作の監督サム・テイラー=ウッドとこの作品で出会ったアーロン・ジョンソンは、23歳の年の差をはねのけ、監督と結婚しちゃいました!

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