昔はミニシアターによく行っていませんでしたか?
映画のポスターを部屋に飾ったりしていませんでしたか?

80年代から90年代、東京だけでも、たくさんのミニシアターや上映スペースがありました。BOWシリーズのシャンテシネ、昼間からカクテルを提供するバースタンドがあったシネ・ヴィヴァン・六本木、おしゃれなタテ長パンフレットのシネマライズなどを筆頭に、まだ四谷三丁目にあった頃のイメージフォーラム、俳優座シネマテン、三百人劇場、桜丘のユーロスペース、西武のシードホール、老舗の岩波ホールや早稲田松竹、文芸坐、新宿と中野の武蔵野館、銀座の並木座、表参道のキノ青山、はたまた、靴を脱いで座椅子で観る、早稲田のACTミニシアター、池袋のACT SEIGEI THEATER、アテネフランセや日仏学院での字幕無しの上映、ライブなどもあった吉祥寺のバウスシアター、それから足を延ばせば、川崎市民ミュージアムでの大規模な上映展もありました。

満席のオールナイト上映や、フィルムトラブルでの上映中断などを思い出す人もいるでしょう。やがて、チェーン化、ミニシアター系の作品から大ヒット作が出るなどを経て、作品の高騰や建物の期限、そのほか様々な変化や事情によって、これらのスクリーンの多くは無くなっていき、あるいは形態を変えていきました。

ミニシアターによく行っていた多くの人達も、社会に出て観る時間が無くなったり、生活の変化によって優先順位が変わったりして、いつのまにかミニシアターから足が遠のいているのではないでしょうか。

ただ、ふとした拍子に思い出す、あの雰囲気。ちょっと観たくなる、ある種の映画群。ところがDVDを買うほどの気分ではなかったり、リバイバル上映にはスケジュールが合わなかったり、さらには大手配信サービスを検索しても見つからなかったり。

映画はスクリーンで見るのが最高なのはわかっているけれど、他のやりかたで、今もう一度、あの頃のミニシアターみたいなものができないものか・・・。

そんな想いで、ザ・シネマメンバーズという配信サービスのコンセプトをリニューアルすることにしました。

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毎月お届けする作品は、ごく限られた本数になりますが、しっかりとセレクトした作品のみを提供。500円(税別)で1カ月、好きな時に好きな場所で観られる、デジタル上のミニシアターです。

4月リニューアルの皮切りは、レトロスペクティブ:エリック・ロメール。HDリマスター映像で、3作品ずつ、3カ月にわたって合計9作品を配信開始していきます。

ロメール作品は4月からですが、今、新規ご加入の方に限り、3月は無料でご覧になれます。3月はホウ・シャオシェン監督作、ロベール・ブレッソン監督作が配信中です。

4月から夏にかけての季節に是非、ロメール作品を楽しんでください。

★ザ・シネマメンバーズ ※新規ご加入の方に限り、3月中は無料でご覧いただけます。
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▼▼4月から順次配信開始▼▼

「海辺のポーリーヌ」
©1983 LES FILMS DU LOSANGE-LA C.E.R.

「飛行士の妻」
©1981 LES FILMS DU LOSANGE.

「美しき結婚」
©1982 LES FILMS DU LOSANGE-LA C.E.R.