ザ・シネマ キャロル
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COLUMN/コラム2018.01.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2018年2月】キャロル
『007』シリーズの5代目ジェームズ・ボンドこと、ピアース・ブロスナン。イギリスを代表する俳優で、かっこいい英国紳士のイメージが強い彼ですが、今回は冷酷非情な殺し屋役でめずらしく悪役を披露。本作の制作初期段階では別の配役だったのだそうなのですが、めぐり巡って最終的にピアースがキャスティングされました。確かに、ありがちな優しいダンディ男よりも、謎多き凄腕の殺し屋のピアース・ブロスナンと言われた方が視聴意欲を喚起される気がする・・・。そしてヒロインは『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチ。外交官で、スーツを着こなす強い女性というキャラクターに興味を持ち、出演を決めたのだとか。そういわれてみると、ジョヴォヴィッチがスーツ姿でアクションを披露するのは初めてだ。(というか、普通の人間というか現代人という役自体が初めてなんじゃなからろうか?)そんな、冷酷非情の殺し屋と、普通の人間、という普段見慣れない配役同士の二人が織り成す追及&逃亡劇は、想定している以上に新鮮です。舞台が繰り広げられるロンドンの街並みは美しく、映像に重厚感を与えていて見ごたえ十分。息をつく暇もなく次々とたたみかけるノンストップアクションを2月のザ・シネマでお楽しみください。■ © 2015 SURVIVOR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2017.10.29
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年11月】キャロル
『ワイルド・スピード』シリーズのポール・ウォーカーと、女優・企業家・3児の母としてスポットライトを浴び続けるジェシカ・アルバ共演の、もはや夏の定番ともいえる『イントゥ・ザ・ブルー』。今や“豪華”共演ともいえる夏休み感満載の映画を、秋真っ盛りの11月に放送します!(公開も秋だったモンネ)監督のジョン・ストックウェルは、『クリスティーン(1983)』で注目され、トム・クルーズと『トップガン(1986)』含め二度共演を果たすなど、もともとは俳優としてキャリアを積んでいた人物。やがて脚本家・監督としての才能も発揮し、サーフィン大会を目指す女子を描いた青春映画『ブルー・クラッシュ(2002)』でブレイク。本作『イントゥ・ザ・ブルー(2005)』を続けて大ヒットさせます。この2本のヒットでマリン系が得意なイメージが定着しました。そんなわけで本作は、海の底には莫大な財宝が眠っている・・・という海洋ロマンを描いたアクション・サスペンスです。が・・・!見どころは唯一、ジェシカ・アルバのプリップリボディにあり。と言い切っても良いかもしれません!!ジェシカは、ティーネイジャーの頃にテレビシリーズ『ダーク・エンジェル(2000)』で大ブレイク。30代の今もその輝きは衰えることなく、女優という職業を超え、ファッションアイコンとして、そして年商180億の企業家として、さらに3児の母として、ハリウッドセレブでありながら地に足の着いた等身大の姿が、世界中の女性たちから絶大な支持を得ています。パッチンパッチンにはじけるボディで一時期はセックスシンボルとも称されましたが、実は敬虔なカトリック教徒でも有名(後にセックスシンボルの扱いに”very uncomfortable”であったと告白している)。ピュアな信仰心が全身から滲み出ているからかどうなのか、はじけるボディの水着姿がもはや神々しいというかスピリチュアルというか、なぜかイヤらしくないという不思議!スキューバダイビングのライセンスも取得しているだけあって、泳ぎのシーンも美しい。是非堪能してください。さいごに、主演のポール・ウォーカー。『ワイルド・スピード』シリーズで一躍スダーダムを駆け上がった彼は、人気絶頂の時期に本作『イントゥ・ザ・ブルー』に出演。昨年11月30日、『ワイルド・スピード』第7作目の撮影期間中、チャリティイベントの帰路で交通事故に遭い、40歳という若さで惜しくもこの世を去りました。一回忌に合わせて、11月30日に、ザ・シネマでは主演作『イントゥ・ザ・ブルー』を放送します!どうぞお楽しみに。■ ©2005 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. AND COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC.. All Rights Reserved
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COLUMN/コラム2017.08.29
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年9月】キャロル
マーシャル・アーティスト(武道俳優)といえば、ブルース・リー、チャック・ノリス、ジャン・クロード=ヴァン・ダムらのような空手やテコンドーの使い手が主流のハリウッド。その中でもひとり合気道をメインにしたミックス・マーシャル・アーツの信念を貫き、独自のスタイルを確立させたスティーヴン・セガールは、65才を過ぎた今も年数本に出演するペースで現役真っ盛りに活躍しています。不思議なことに、彼のキャリア最高傑作とも称される1992年の『沈黙の戦艦(原題:UNDER SIEGE)』が大ヒットして以降、日本に配給されるセガール作品にはことごとく『沈黙の○○』という邦題が付けられています。チョイ役の作品でも『沈黙~』の冠が堂々と付けられ、DVDのジャケ写ではまるで主役級の扱いなんてことも。そして何を隠そう、本作『沈黙のSHINGEKI/進撃』がまさにそれ。正直に申し上げて、セガールの登場シーンは殆どありません!ハッハー!実にザンネーン!なのですが、それでもキャストが地味に豪華(!)なところが救いのポイント。主演は『CSI:科学捜査班』でおなじみのジョージ・イーズ。新シリーズ『MACGYVER/マクガイバー』で主人公の相棒役に抜擢され、今後ブレイクの予感も!ヒロインには、『新ビバリーヒルズ青春白書』で一躍時のひととなったアナリン・マコード。スーパーボディの彼女が夜のプールでスッポンポン!お色気シーンは美しすぎて男女問わず必見です。そして極めつけは2016年公開『ドント・ブリーズ』で盲目の老人役が記憶に新しいスティーヴン・ラング。強面を活かした役が多い彼ですが、本作でも謎に包まれた男の独特の“怖さ”を、ベテラン俳優ならではの巧みな演技で魅せています。 セガール全開ムービーを期待するとガッカリなところがあるかもしれませんが(笑)、ブレイク必至のライジング・スターたちの好演を観るのもまた一興。9月のザ・シネマで是非お楽しみ下さい。■ (C) MMXIV AMJ Productions, LLC All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2017.07.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年8月】キャロル
『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督がジャック・ブラックとダニー・グローヴァー主演で描く、ハートウォーミング・コメディ。ブロックバスター級のハリウッド映画を、ド素人がリメイクする!?というお話。手作り感満載のリメイク版は、作品の特徴をよく掴んでいて、オリジナル版を知っている人なら思わず「そうきたか(笑)!」と唸ってしまう場面もあるはず。冒頭のジャック・ブラックの“ウザキャラ”な役どころが本当にウザッたくて、観るのをやめようかと思うくらい不快感まで覚えてしまったのですが(なんて大人気ない)、気が付くと最後には“結局憎めないヤツ”になっていて・・・。そんなところに、ジャック・ブラックの俳優としてのスゴさを感じました。(実際にアメリカというデカい国にはゴロゴロいそうですしね、こういう困った人。)そして、現実ではちょっと考えられないような、無理やりな感じがするストーリー展開なのですが、最後の最後の最後で、やられたーーーーーーーーーー!まさかウルッと涙してしまうとは。これは予想外でした。ところで本作品の話題になると、必ずといっていいほど「邦題がひどいよね」と言う話が出てくるのですが(「僕らのミライへ逆回転」「邦題」でためしに検索したら、あらホント)、、、私はそんなに悪くないと思うなぁ。アナログな手段で未来を切り開いていく、みたいな含みを感じるし、温かみもあるし。映画っていいものですねぇ、と思わずにはいられない。軽いタッチでサラッと見れるけれど、製作者の映画愛が全編から伝わってくる温かい作品です。8月のザ・シネマで放送しますので、テレビをつけて偶然出会うことがありましたら、ぜひご覧になってみてください。■ © 2007 Junkyard Productions, LLC. All rights reserved.
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COLUMN/コラム2017.07.10
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年7月】キャロル
原作に惚れこんだバーブラ・ストライサンドは、映画化に向けて一心不乱に邁進。ハリウッドの大手スタジオを交渉を重ねていくにつれ、製作に対する意欲が更に彷彿し、気が付いた時には、自らメガホンを取るだけでなく、主演・脚本・製作・主題歌と、なんだかんだ一人で5役も担うことになっていたのだとか。変装こそしていないものの、(今でさえも)男社会のハリウッドで、作り手として道を切り開いていく彼女の姿は、まさにイエントルそのものだなぁ、なんて思ったり。彼女がこの作品に惚れこんだ理由も分かる気がします。そのバーブラ・ストライサンドという女優ですが、結構好き嫌いが分かれるタイプなのかなぁと思います。なので、(バーブラのほぼ独壇場の映画ですから、)彼女を好きか嫌いかで本作への心象が分かれるのも仕方が無いかなと。ただ一つ言えるのは、いわゆる典型的な美女・・・ではないルックスの彼女が、作品を通して知れば知るほど美しく思えてくる不思議な魅力があるということ。正直にいうと、私にとってバーブラはちょっと苦手なタイプの女優だったけれど、イエントルと重なってか、時間が経てば経つほど目が離せなくなるというか、美しく魅力的に思えてきたことは確かなのです。本作の随所に、バーブラが歌いながら気持ちを吐露するシーンがあるのですが、その歌いっぷりがとにかくスゴイ。既に歌手としての彼女をご存知の方は「何をいまさら」と思うかもしれませんが、バーブラを全然知らなかった私は、その圧倒的な歌唱力に心震え、うっかり目に涙がジワリとしてしまったのです。こんなに歌が上手い人っているんですねぇ。歌って踊ってというミュージカルではなくて、心の内を独唱するという感じですが、イエントルの心の叫びと相まって二重に感動してしまいます。髪を切って服装を変えるだけの男装なんて甘すぎるとか、一人で歌いすぎ(他にも歌える役者がいるのに)とか、バーブラって自分のことが本当に好きなんだね!とか・・・痛いツッコミは多々あるでしょう。でもそんなの全然気にならない。だって、これは少女マンガなんですもの!女性であることを隠して生活しなくてはいけないのに、親友の男性を好きになってしまうなんて。かなわぬ恋。抑えられない気持ち。それでも勉学への欲求を優先しようとする・・・愛よりも夢を!みたいな少女マンガ的ドキドキ要素が満載なのです。ついつい、バーブラ(もとい、イエントル)に感情移入してしまって、なんとも胸がキュンキュンしてしまうところは、もしかしたらこの映画の最大の魅力なのかもしれません。 ※以下はめちゃめちゃネタバレです イエントルがついに愛するアビグドウに真実を打ち明けたとき、アビグドウも同じくずっとイエントルを愛していたことに気がつきます。しかしそれと同時に、アビグドウにとってイエントルは「女性」でしかなくなってしまい、彼女が学問を論じるのはおかしい、と思ってしまうのです。「まだ学問をしたいのか?学問は俺に任せて、女になってくれ」と・・・。そんなアビグドウの予想外の反応に私はちょっぴりショックでした。ユダヤの厳しい戒律のもと、女が学ぶことはご法度だったとしても、頭がよくて神の教えを熱心に学ぶアビグドウだからこそ、きっと先鋭的な考え方も受け入れてくれるはずだと、そう信じていたのに・・・。ちなみに、このやりとりを現在の社会に置き換えると、<男>「仕事しなくていいよ。子供生んで育てて、家族の世話をしてくれよな。」<女>「そんなのイヤ!これまで同様、ともに仕事に励んで、ともに夢を実現しようよ!それができないなら、別れよう」みたいな感じになるのでしょうかね。いやはや、そんなことを女性に言われたのなら、今の時代だと、<男>「働いてくれるの?ありがとう!共に稼ごう」という方がしっくりくるのでしょうか(笑)。ゴールデン・グローブ最優秀監督賞、作品賞を受賞の本作を、7月のザ・シネマで是非ご覧下さい。■ YENTL © 1983 LADBROKE ENTERTAINMENTS LIMITED. All Rights Reserved
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COLUMN/コラム2017.05.15
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年6月】キャロル
私立探偵イージー・ローリンズを描くウォルター・モズレイの超人気ハードボイルド小説を映画化。主演はデンゼル・ワシントン、製作総指揮は『羊たちの沈黙』の名監督ジョナサン・デミ、ヒロインを演じるのは『フラッシュ・ダンス』のジェニファー・ビールス。 1995年製作のこの映画、見ごたえがあって実に面白い。物語のはじめでは、主人公の人柄や置かれた状況、いよいよ事件に巻き込まれる様が、適度な緊張感を保ちながらもじっくりと描かれ、あっという間に引き込まれてしまう。さらに、事件の鍵を握る女が一体どれほどの女なのか否が応でも期待が高まる中、ついに登場する“青いドレスの女”ジェニファー・ビールスの神々しい美しさときたら。 最近の映画ってものすごくカットが短い上に、展開がとにかく早い。勢いに任せて見せられてしまう感じがあって、面白かったとしてもすぐに忘れてしまうことが多いような気がしている。そんな折、偶然出逢った本作は、私の中で何日も何週間も、ずっといい後味を残している。6月のザ・シネマで、是非ご覧下さい。■ © 1995 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2017.04.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年5月】キャロル
冒頭からキャメロン・ディアスの全裸が出てきて、かなり期待できる!・・・と思いきや、肝心のSEX自撮り撮影するシーンになると、あれ?あれあれあれ?!コトが始まる直前で、アッという間に翌朝の疲れ果てたシーンに切り替わってしまったではありませんか。・・・まだ何もヤッてないのに!そのシーンだけを楽しみに映画観てたのに!! (とまあ取り乱したものの、気を取り直して)主演のキャメロンは昔に比べて「老けたな~」と感じるものの、やっぱり明るいテンションと最強のスマイルは健在。やっぱりキャミーはかわいい!共演のジェイソン・シーゲルとも相性抜群で、二人の仲睦まじさは見ていて清々しい気さえしてきます。さらに特筆すべきはこの人、ロブ・ロウ!キャミーの上司役で出演しているのですが、この映画、どこか身に覚えのあるストーリーだったんじゃなかろうか(この方もかつて自撮りテープが流出する大失敗を経験している)。出演しているだけでギャグになるという、最高にオイシイ役どころは必見です。 ちなみに、最後の最後で、期待以上のオモシロSEX映像がちゃーんと入っていました(あ~、最後まで観てヨカッタ!)。私ったら恥ずかしげもなく社内のデスクで堂々と試写してしまったけれど、今思うと隣の席の男性上司&先輩的には大分迷惑だったかも。今更ですが、ごめんなさ~い! それにしても、あんだけ素っ裸なのにキャミーのニップルは一切見えないというのが不思議。撮影・編集マンの苦労を考えると脱帽です。ドタバタエロコメディですが、途中でグッとくる素敵なメッセージが込められていたりして、とにかく期待は裏切りません。5月のプラチナ・シネマでどうぞお楽しみに~!■ © 2014 Columbia Pictures Industries, Inc., LSC Film Corporation and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2017.03.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年4月】キャロル
ハリー・ポッターの何が面白いのか?魅力は沢山あるけれど、一つ挙げるとしたら、その「普遍性」。年代、性別、国籍などのバックグラウンドを問わず、誰もが物語とリンクするポイントが必ずあるということ。子供のときに観たことがある人は、大人になって、親になってから観なおすと、今まで気付かなかったキャラクターの存在や心理が手に取るように分かったりして。そうやってそれぞれのエピソードを多角的に捉えられるようになると、この果てしなく奥深い世界観に気付くはず。 未だ観たことがないという方や、1、2作目以降は脱落してしまった・・・という方。むしろ大人向きとも言える、ハリー・ポッターの“本当の”面白さは、後半の4作品に集中しています。最初の4作品は前フリだと思ってがんばってクリアさえすれば、後半はアッという間にサスペンスドラマに引き込まれてしまうこと必須です。 単なるティーンエイジャーの青春物語だと思ったら大間違い。11歳の少年が成人し、自己犠牲を覚悟で世界を救うまでを描いた、大河ドラマともいえる壮大なスペクタクルを、4月のザ・シネマで見逃すなかれ。■ TM & © 2011 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.
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COLUMN/コラム2017.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年2月】キャロル
v動物園の飼育員グリフィンの婚活を、言葉を話せる動物たちが全力でサポートする!?人気コメディアン、ケヴィン・ジェームズ主演で贈るハートウォーミング・ラブコメディ。 奥手な中年男のグリフィンは動物園の飼育員。超イケイケの恋人ケイトに「結婚相手に動物園の飼育員はイヤ」とあっさりプロポーズを断られてしまう。振られたショックを5年も引きずった挙句諦めきれないグリフィンは、再び彼女にアタックするため転職を考える。ところが、自分たちにとって最高の飼育員を失うことに危機を感じた動物園の動物たちは、彼の転職を阻止しようと必死になるあまり、なんと“掟”を破って人間の言葉で彼に話しかけるのだった!ケイトとうまくいけばグリフィンは動物園を辞めずにすむと考えた動物たちは、グリフィンを男前に仕立てるべく一生懸命応援するのだが、動物本能むき出しのアドバイスはどれもこれも的外れ。それどころか、ケイトのハートを射止めるためにイケイケになろうとしたグリフィンは、動物たちの努力むなしく高級車ディーラーに転職してしまう。自分らしさをすっかり失ってしまったグリフィンだったが、ついにケイトから逆プロポーズされる日が来て・・・! 見てくれや社会的地位に振り回されなくても、人間、中身が大切だよね。と、動物たちに教わる心温まるコメディ。それはそれとして十分楽しめるこの作品、実はシルヴェスター・スタローンやニック・ノルティといった超豪華キャストが動物たちの声を熱演しているのです!普段はいぶし銀な彼らの、ファンキーでちょっと笑える演技も見どころ。ぜひ2月のザ・シネマ、バレンタイン特集でお楽しみ下さい! ZOOKEEPER, THE © 2010 ZOOKEEPER PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved
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COLUMN/コラム2016.12.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2017年1月】キャロル
鬼才デヴィッド・フィンチャーを一流監督へと伸し上げた、『セブン』と並ぶ90年代の代表作。若くして投身自殺した父親の莫大な遺産を相続して、自身も投資家として成功したニコラス。金はあるけどハートは無いみたいな嫌味な男で、家族とも疎遠だ。そんな彼の誕生日に、弟コンラッドが、あるゲームに参加できるカードをプレゼントする。ところがゲーム会社に行って参加試験を受けた後、ニコラスの周辺で不可解な事件が次々と起きる。これはスリルを味わわせるためのゲームなのか、あるいはゲーム会社を装い金持ちを狙う詐欺なのか。さんざんな目に遭い続け恐怖のドツボにハマッていくニコラスは、もはや誰も信じることができなくなり、父と同じ道を行こうとするのだが・・・。というお話。(いいのかしら。結構ギリギリまで書いてしまった。)初めて観たのは中学2年生くらいのとき。“エロそうなDVDを夜更かしして観よう!”という趣旨の女子同士のお泊り会にて、なんとなく「これパッケージがエロそうだね!」という理由で選んだのが本作『ゲーム』(今思うと一体どこがエロそうなのか見当もつきませんが)。ドキドキしながら再生するも、全くエロそうな気配が無いと判明したころには、友人たちは既に爆睡。そんな中、続きが気になってひとりで最後まで観てしまったことを今でも覚えているのは、アノ衝撃的なラストがあったからじゃないかと思うのです。今回ザ・シネマで放送するにあたり、(今となってはもはや有名な)アノ結末をもう一度見てみようと、興味本位でラストシーンだけ見直すことにしたのですが。いや、仕事忙しいんですけどね?でもね、いえね、なんだかんだ、どんどん巻き戻してしまって、結局全編まるごと観てしまいましたよ。当時J-POPに夢中で洋画情報に超ウトかった私は、マイケル・ダグラスのことはおろか(その後何年も「『ゲーム』のおじさん」と言っていたし)、デヴィッド・フィンチャーのことなんてまるで何も知らなかったけれど(『セブン』を初めて観たのはそれから10年後だし)、まさかエッチそうなビデオだと勘違いしたこの作品が、私にとって一生記憶に残るものになるとは想像だにしていませんでした。一度目は「一生忘れられない衝撃のラスト」、二度目は「結局最後まで観ちゃった」。三度目はしばらく先にとっておこうと思いますけど、どんな印象が残るんでしょうね?ニコラスと同じ年齢になるまで見るのは待っておこうかな。(ところで皆さま、長々と読んでいただいてありがとうございます。)何度観ても面白いとはいえ、あんまり積極的な頻度で見ると飽きてしまうのでね。みなさんがザ・シネマで『ゲーム』に偶然出くわしたときには、ぜひ最後までご覧になっていただきたいなぁと思うのであります。2017年1月から放送します。お楽しみに。 © 1997 POLYGRAM FILMED ENTERTAINMENT,INC ALL RIGHTS RESERVED