誰にも愛されぬ少女が復讐を決意する──アキ・カウリスマキ監督が叙情的な音楽と共に綴る“労働者3部作”3作目「マッチ工場の少女」

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 誰にも愛されぬ少女が復讐を決意する──アキ・カウリスマキ監督が叙情的な音楽と共に綴る“労働者3部作”3作目「マッチ工場の少女」

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  1. マッチ工場の少女(アキ・カウリスマキ フィンランド 1990年)

マッチ工場の少女(アキ・カウリスマキ フィンランド 1990年)

フィンランドのヘルシンキ。マッチ工場で働く少女イリスは母と継父に給料を搾り取られて服もろくに買えず、ディスコに行っても声を掛けてもらえない。ある日、店先で目にした派手なドレスを思いきって買うが、両親に激怒され返品を命じられる。それでもこっそりドレスを着てディスコに繰り出したところ、アールネという男性に誘われ一夜を共にする。愛に満たされたイリスは有頂天になるが、アールネの態度は冷たいものだった。

マッチ工場で働く貧しい少女の不遇と復讐を描いた、アキ・カウリスマキ監督の“労働者3部作”第3作。台詞が極端に少なく、ヒロインの心情を代弁するかのように激情的な歌詞の音楽が印象的に用いられている。

■出演
カティ・オウティネン、エリナ・サロ、エスコ・ニッカリ、ヴェサ・ヴィエリッコほか

C) Villealfa OY

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