ゴダールの「気狂いピエロ」を観て映画を志したシャンタル・アケルマンの原点ともいうべき処女短編作「街をぶっ飛ばせ」

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ゴダールの「気狂いピエロ」を観て映画を志したシャンタル・アケルマンの原点ともいうべき処女短編作「街をぶっ飛ばせ」

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  1. 街をぶっ飛ばせ(シャンタル・アケルマン ベルギー 1968年)

街をぶっ飛ばせ(シャンタル・アケルマン ベルギー 1968年)

花束を手にした一人の女性が、陽気に鼻歌を歌いながらアパートの階段を駆け上がる。部屋に入った女性は、小さなキッチンでパスタを作ってまずそうに食べたかと思えば、突然ドアの隙間をテープでふさぐ。そして床に調理器具を放り散らかすと、水をまいてモップで掃除を始め、自分の靴も磨く。女性の予測不能な行動はさらにエスカレートし、乳液を顔に塗りたくって笑顔で踊り出す。そしてついに驚くべき行動に出る。

シャンタル・アケルマン監督が映画学校の卒業制作として初めて手がけた短編。キッチンで支離滅裂に暴れ回る主人公を自ら演じ、後年の作品群に相通じる反逆的なエッセンスをエネルギッシュに映し出している。

■出演
シャンタル・アケルマン

(C) Fondation Chantal Akerman

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