ニューヨークへ渡った娘を異国から想う母の強い愛──シャンタル・アケルマン監督が綴る叙情的な映像詩「家からの手紙」

配信作品・解説 運営
ニューヨークへ渡った娘を異国から想う母の強い愛──シャンタル・アケルマン監督が綴る叙情的な映像詩「家からの手紙」

目次[非表示]

  1. 家からの手紙(シャンタル・アケルマン ベルギー/フランス 1976年)

家からの手紙(シャンタル・アケルマン ベルギー/フランス 1976年)

ベルギーからニューヨークに渡ったシャンタル・アケルマン監督は、ニューヨークの荒涼とした街並みにカメラを向ける。閑散とした路地、大通りを走る車、街角でたむろする住民たち、地下鉄の車内や駅のホームで電車を待つ人々を映しながら、アケルマンは母から届いた手紙を読んでいく。その文面は、返事を繰り返し催促する一方、異国へ旅立った娘の生活と健康を案じ、その不在を寂しがり帰国を待ち望む内容だった。

初短編『街をぶっ飛ばせ』を手がけた後に渡米したシャンタル・アケルマン監督が、ニューヨークの街並みを映しながら、母からの手紙を朗読。寂しげな異国の風景と娘を想う母の気持ちがマッチした映像詩となっている。

■出演
シャンタル・アケルマン(声)

(C) Fondation Chantal Akerman

この記事をシェアする

関連する記事

注目のキーワード

バックナンバー