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PROGRAM/放送作品
アルファヴィル
特撮を使わずに創造した暗黒の未来──鬼才ゴダールがモノクロ映像でクールに映し出すハードボイルドSF
ジャン=リュック・ゴダールがアメリカ的ハードボイルドをベースに描くディストピアSF。人工知能に支配された星雲都市を、特撮を使わず60年代パリの都市空間を背景に映し出す。ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。
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COLUMN/コラム2013.10.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年11月】銀輪次郎
悪者のように描かれながらも、NASA(アメリカ航空宇宙局)協力の下で作られた本作。よくある宇宙ものSF作品かと思いながら物語に引き込まれていると、物語は終盤、いつのまにかにアクション映画と化します。SFとしてもサスペンスとしてもアクションとしても秀逸なこの作品。臭いものには蓋をしろ的なお話から、乗組員達の葛藤、そして彼らの生き残りを賭けた戦いへ・・・と脚本が素晴らしい。序盤の政府&NASA幹部の隠蔽工作のお話も、現実にありえそうなところにまとめているところが上手い。見る価値に値する作品でこれはオススメです。 ©ITV plc (Granada International)
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PROGRAM/放送作品
街をぶっ飛ばせ(短編)
ゴダールの「気狂いピエロ」を観て映画を志したシャンタル・アケルマンの原点ともいうべき処女短編作
シャンタル・アケルマン監督が映画学校の卒業制作として初めて手がけた短編。キッチンで支離滅裂に暴れ回る主人公を自ら演じ、後年の作品群に相通じる反逆的なエッセンスをエネルギッシュに映し出している。
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COLUMN/コラム2013.10.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年11月】にしこ
「グレイズ・アナトミー」のMr.マクドリーミー、パトリック・デンプシー主演のラブコメディ。大学時代に出会った、トムとハンナ。それからもうずっと一番の親友として10年を過ごしてきた。「誰といるよりも楽しい」「一番わかりあえる」そんな二人の関係は、ハンナの6週間の海外出張で転機を迎える。「ハンナがいないとこんなに人生が空しい」トムがそう気づいた時、なんと出張先でハンナは運命の人に出会ってしまい…超近距離に居た相手を愛していた事に気づく瞬間を、コミカルに、ちょっと格好悪く演じるパトリック・デンプシーのチャーミングさと、決して超美形!というわけではないのに目が離せない魅力のミシェル・モナハン。二人の好相性が作品をより素敵にしています。 Copyright © 2008 Columbia Pictures Industries, Inc. and Beverly Blvd LLC. All Rights Reserved.
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PROGRAM/放送作品
真昼の用心棒 【HDリマスター版】
名優フランコ・ネロがイタリアンホラーの帝王とタッグ!ハードな暴力描写に息を呑むマカロニウエスタン
後にイタリアンホラーの帝王となるルチオ・フルチが手がけたマカロニウエスタン。容赦ない鞭打ちリンチなどの壮絶な暴力描写に、ホラーの帝王の片鱗を感じさせる。フランコ・ネロが披露する大回転ワゴン撃ちは必見。
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COLUMN/コラム2013.10.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年11月】うず潮
車で道を急ぐ男が、目の前を走るタンクローリーを追い越したのが運のつき!スピルバーグがスター監督へと駆け上がるきっかけとなった名作!訳もわからずタンクローリーに追い回される男の恐怖を、スピルバーグがスリリングに描いております。車の運転経験があるなら絶対にわかるリアル感は、さすがスピルバーグ!さらにタンクローリーのドライバーさんの顔を一切映さず得体の知れない恐怖を煽りに煽ります。ドライバーさんの顔を想像しながら見るのもおつかも。ザ・シネマでは、この続編となる『続・激突!/カージャック』11月に放送!あわせてご覧ください! ©1971 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
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PROGRAM/放送作品
血斗のジャンゴ 【HDリマスター全長版】
善良な教授が暴力に魅せられていく…善人と悪人の立場の逆転を描き出す異色のマカロニウエスタン
イタリアの実力派俳優ジャン・マリア・ヴォロンテとマカロニウエスタンの常連トーマス・ミリアンが競演。2人が教授と盗賊というイメージ通りの人物に扮したと思いきや、その善人と悪人の立場が逆転する展開が斬新。
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COLUMN/コラム2013.09.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年10月】銀輪次郎
スウェーデンの国営放送で放映されたイングマール・ベルイマンのミニTVシリーズ(6話)を再編集し映画化した本作。結婚10年を迎えた幸せな夫婦に突如として訪れる夫婦の危機とその後の人生を描く。夫婦の会話を中心に物語は進むが、話の展開は秀逸。怒涛の会話劇でありながらも、決して冗長なところはなく、観る者に愛の不確かさや脆さを気付かせる作品となっています。そしてもう一つの見所ポイントは、所々に映るハイセンスなスウェーデン家具やキッチン用品たち。どれもよさげな感じのものが多くて、とても1970年代の作品とは思えません。ザ・シネマでは10月、11月にスウェーデンが生んだ巨匠ベルイマンの特集放送「ディレクターズ・ファイル 2ヶ月連続 北欧の巨匠 イングマール・ベルイマン」も併せて放送しますのでこちらもお見逃しなく! ©1973 AB Svensk Filmindustri
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PROGRAM/放送作品
野獣暁に死す
殺人の罪を着せられた男が幼なじみに復讐を挑む!仲代達矢のニヒルな悪党ぶりにシビれるマカロニウエスタン
ダリオ・アルジェント監督が脚本を執筆したマカロニウエスタン。台詞や説明を最小限までそぎ落とし、ハードボイルドな復讐劇に仕上がっている。強盗団の冷酷なボスを寡黙に演じる仲代達矢がインパクト絶大。
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COLUMN/コラム2013.09.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年10月】招きネコ
ハードボイルド小説の代名詞、レイモンド・チャンドラー原作の傑作ミステリーの映画化作品。主人公のフィリップ・マーロウを演じるのは、ロバート・ミッチャム。マーロウと言えば、ボギーことハンフリー・ボガートが有名ですが、この作品でミッチャムが作り出したマーロウ像はそのちょっとくたびれた感が、映画のけだるい、ミステリアスな雰囲気にマッチして魅力的です。でも、ハードボイルド映画には欠かせないファム・ファタール(悪女=運命の女)役のシャーロット・ランプリングの魅力がこの映画が大ヒットした最大の理由かもしれません。彼女の、殺人光線のような妖しい眼差しにはたぶん、どんな男性もあらがえないでしょう。彼女に秒殺されて、転落していく、ひどい目に合う哀れな男性キャストたちに同情しきりです。だまされるのもしょうがないと思わせる女性の魅力。久しぶりに見ましたが、こんな女優さんは他には思い当たらない。また、彼女が着ているファッションがとてもステキなんです。1940年代のヴィンテージなんですが、クラシカルなんだけど、華があってセクシーで。こんな洋服は自分では着られないけど、憧れます。この映画では、こういったファッションや美術セットがとても凝っていて1940年代の空気を見事に再現していますが、大物プロデューサー「アルマゲドン]や「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマーが若き日に手がけていたことも今回クレジットで知りました。チョット彼の株があがりました。 © Copyright ITV plc (Granada International)