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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
最強で最凶のヴィランが覚醒!マーベル屈指の異色ダークヒーローの壮絶なバトルを描くシリーズ第2弾
モーションアクターの第一人者アンディ・サーキスが監督を務め、CGで映す地球外生命体ヴェノムを前作よりも生命力豊かに描写。ヴェノムとその宿主エディのブロマンス的な絆を描くバディムービーとしても楽しい。
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COLUMN/コラム2023.01.30
もうひとつの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』
◆不道徳な暴力映画は、道徳的な反戦映画の反動から オリヴァー・ストーン監督が1994年に発表した『ナチュラル・ボーン・キラーズ』(以下『NBK』)は、連続殺人犯ミッキー(ウディ・ハレルソン)とマロリー(ジュリエット・ルイス)による、社会からの逃走とラブストーリーを描くバイオレンス映画であり、彼らをスターとして担ぎ出すメディアの過剰性を捉えた、ブラックコメディの要素を併せ持つ。 物語は前半と後半でテイストを異にする。前半でこの殺人カップルはマロリーを虐待してきた親を手にかけ、結婚に代わる契りの儀式をおこない、愛の証として50人以上を一掃する殺人ハネムーンへと繰り出す。そんな無軌道な彼らに、自身がホストのシリアルキラー番組『アメリカン・マニアックス』の高視聴率をもくろむ、ジャーナリストのウェイン・ゲイル(ロバート・ダウニー・Jr.)が接近。二人の動向を広く大衆に提供していく。 いっぽう後半はサディスティックなドワイト所長(トミー・リー・ジョーンズ)の待つ刑務所にミッキーが投獄され、彼の独占テレビインタビューを試みようとしたゲイルは、それが引き金となって起こった大暴動をカメラに収めることになる——。 ストーンはヒロインの壮絶なベトナム戦争体験を描いた『天と地』(93)に取り組んだ反動で、デンジャラスで不道徳なプロジェクトに挑戦したいという欲求に駆られていた。そんなとき、俳優ショーン・ペンとの会食の場で、同席したベテランプロデューサーのトム・マウントから『NBK』の脚本をすすめられたという。 脚本はもともとペンが目をつけたもので、他にもデヴィッド・フィンチャーやブライアン・デ・パルマが、この脚本の映画化に反応したという。読んで自分もその一人となったストーンは、リライトを前提に当時契約を結んでいたプロデューサーのアーノン・ミルチャンに映画化を打診し、『NBK』の製作が動き出したのである。 ◆タランティーノとの確執と、オリジナル脚本 だが、このプロジェクトはひとつ問題を抱えており、それは脚本を執筆したクエンティン・タランティーノが、権利を取り戻そうとしていたことにあった。 もともと『NBK』はタランティーノが『レザボア・ドッグス』(92)を手がけ、商業映画監督として注目を浴びる以前に書いたもので、彼はビデオレンタル店員時代の仲間だったランド・ヴォシュラーと組み、自分たちで映画化を前提とし共同で仕上げた。予算は50万ドルで、監督権はヴォシュラーにタダ同然で与えたのである。 しかし、この予算調達に名乗り出たプロデューサーのジェイン・ハムシャーとドン・マーフィーにヴォシュラーは監督権を譲渡してしまい、タランティーノが取り戻しに動いたのだ。 こうした経緯のこじれに加え、ストーンが共同脚本担当のデヴィッド・ヴェロズらと共にオリジナルに大幅に手を加えたため、タランティーノはクレジットから名を外すよう要請したのである。 タランティーノ脚本の特徴は、ゲイルが主人公として立ち回っている点だろう。彼が劇中、ミッキーとマロリーの周辺情報にアクセスしていく過程において、二人のキャラクター性が浮き彫りにされていく構成となっている。しかし、ストーンはミッキーとマロリーにバックストーリーを与えて彼らを前面へと押し出した。そしてゲイルを脇役に置き換えることで、「犯罪者をヒーロー化するマスコミ」というメディアリテラシーへの批判を構図化したのである。加えて本作が暴力礼賛ではないことを印象づけるため、ネイティブ・アメリカンの男が登場するパートを挿入。「暴力の行使は時代を越え、いつしか自分に巡り戻ってくる」という、教訓を仄めかすシーンが加えられている。 ストーンによってストーリーが再構成され、原作者のヴィジョンの多くが改変されたことに対し、制作当時のタランティーノは映画とストーンに対して悪感情はないと述べ、あくまで作品の成功を祈っていると主張していた。 しかし後年、彼が『NBK』のオリジナル脚本を出版しようとしたさい、映画のプロデューサーサイドは「脚本を売却した時点で出版権は失なわれている」として訴える構えをみせた。それがタランティーノの怒りに油を注ぐかたちとなり、その感情は近年もくすぶり続けている。『ラウンダーズ』(98)の脚本家ブライアン・コッペルマンは自身のポッドキャスト「ザ・モーメント」2021年7月21日付けの配信で、ストーンがいかに的外れでキャラクターを理解していなかったかについて、タランティーノと意気投合したと話している。特にミッキーとマロリーが浮気をするもどかしいシーケンスを指摘し、タランティーノは「そんなことは絶対にありえない。二人は一緒にいるためなら、自分らを虐待する家族だって殺すこともいとわない、そんな彼らの本質をすべて見落としている」【*】と語っている。 ●現在、タランティーノのオリジナル脚本は出版され、容易にアクセスすることができる。 こうした経緯から、世間的には「気鋭のクリエイター(タランティーノ)による未発表脚本が、説教じみたスタイルの監督(ストーン)によって台無しにされた」というバイアスがかかり、ストーンに批判的な評価が下されがちだった。しかしジェイン・ハムシャーによる『NBK』をめぐる回想録“Killer Instinct“には、タランティーノによる作品製作の妨害行動がいくつか記されている。たとえば権利を買い戻すことを許されなかったことに腹を立て、スティーブ・ブシェミとティム・ロスに「もしキミらがこの映画への出演を受け入れたら、二度と自分の映画には出演させない」とまで言い放ったとされている。 このように、文献の性質によってタランティーノ擁護であったりストーン擁護であったりと、同情をどちらに寄せた裏付けをしているのかは傾向が異なる。なので、映画版のサブテキストとして提供すべきこのコラムで、当該作品の立場を悪くするような事柄を列挙するのも生産的ではないだろう。 そもそも、ストーンの映画でタランティーノ脚本の要素を無きものにしようとしているわけではない。劇中のセリフの多くはタランティーノ版を踏襲しているし、なによりタランティーノ版は、ロサンゼルスの路上でゲリラ撮影することを想定し、モノクロの16mmカメラを駆使することが脚本にも書き込まれているが、ストーンはこうしたフォーマットにも目配りし、モノクロや16mm撮影の導入に加えて8mmやVTRなど頻繁にフィルムストックを変化させ、ストーンなりにタランティーノのプランを拡張させている。もっとも、これは同時期にストーンがフィルムストックの目まぐるしい変化や多動的な編集、またカラーフィルターの多様や不規則なカメラワークなどをセルフスタイルとしており、こうした条件と理想的な融合をみたともいえる。 そのため撮影期間はわずか56日だが、編集には1年近くを要する驚異的な労作となった。ちなみにタランティーノが映画化に計上していた製作費は50万ドルだったが、ストーンの映画版は3400万ドル。その予算はじつに68倍もの巨額となっていた。 また『NBK』の監督権を放棄し、受難の存在となったランド・ヴォシュラーは、ストーンの映画版に共同プロデューサーとしてクレジットされ、ささやかに立場を取り戻したといえる。■ 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』© 1994 Warner Brothers Productions, Ltd. and Monarchy Enterprises S.a.r.l. All rights reserved. 【*】https://theplaylist.net/quentin-tarantino-on-oliver-stones-natural-born-killers-why-didnt-he-do-half-of-what-was-on-page-20210730/?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
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(吹)ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
最強で最凶のヴィランが覚醒!マーベル屈指の異色ダークヒーローの壮絶なバトルを描くシリーズ第2弾
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心の指紋
末期ガンの少年囚と心に傷を抱える医師が伝説の湖を探す、ヒューマンな逃亡ロード・ムービー
『ディアハンター』でアカデミー賞を受賞したマイケル・チミノ監督が、ウディ・ハレルソンとジョン・セダ主演で送る感動作。現代医療と人間の尊厳、心の触れ合いといったテーマを持つ癒しのロード・ムービーだ。
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ナチュラル・ボーン・キラーズ
[R15+相当]鬼才O・ストーンが暴力・殺人まで娯楽として消費される現代社会に突きつけた痛烈な批判
2度のアカデミー賞監督賞受賞のオリヴァー・ストーンが描くヴァイオレンス映画。アメリカでは上演禁止になった事も話題となった。原案はクエンティン・タランティーノ。
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ハンガー・ゲーム
[PG12]少年少女が殺し合い、生き残るのは1人…過酷なサバイバル・ゲームを描く人気シリーズ第1弾
全米のティーンから絶大な支持を得たベストセラー小説第1弾を『シービスケット』のゲイリー・ロス監督が映像化。過酷なゲームに挑む弓の名手カットニスを、若手実力派女優ジェニファー・ローレンスがタフに熱演。
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ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
革命の先頭に立った戦闘少女を待つ運命とは?独裁国家との戦いがついに幕を閉じる人気シリーズ完結編
ベストセラー小説シリーズの最終章を2部作で描いた後編。恐るべき罠が仕掛けられた首都に反乱軍が侵攻し、シリーズ屈指の壮絶なサバイバル・バトルが繰り広げられる。革命の裏に隠された衝撃の真実も明かされる。
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ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
戦闘少女から革命のシンボルへ──独裁国家と反乱軍の全面戦争が幕を開ける人気シリーズ最終章前編
ベストセラー小説シリーズの最終章を2部作で描いた前編。これまでのサバイバル・ゲームから政府軍対反乱軍の全面戦争へと急展開し、革命のシンボルとなった戦闘少女カットニスの苦悩や成長が重厚に描き出される。
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ハンガー・ゲーム2
歴代勝者が集結し激突!戦闘少女カットニスがさらなる過酷なサバイバルに挑む人気シリーズ第2弾
スーザン・コリンズによるベストセラー小説シリーズの映画化第2弾。歴代の勝者によるゲームが繰り広げられることで、サバイバルの壮絶さはパワーアップ。カリスマ性を増した戦闘少女カットニスの成長にも注目。
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(吹)ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
革命の先頭に立った戦闘少女を待つ運命とは?独裁国家との戦いがついに幕を閉じる人気シリーズ完結編
ベストセラー小説シリーズの最終章を2部作で描いた後編。恐るべき罠が仕掛けられた首都に反乱軍が侵攻し、シリーズ屈指の壮絶なサバイバル・バトルが繰り広げられる。革命の裏に隠された衝撃の真実も明かされる。