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PROGRAM/放送作品
中国女
5人のパリの若者たちが夏休みに革命思想の学習に乗り出す── ゴダールの新たな歩みの兆しとなる作品
毛沢東の革命思想に傾倒したジャン=リュック・ゴダール監督が、その運動が世界の青年に与えた影響をカラフルでキッチュな映像センスで再構築。五月革命を予感させる作品。ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。
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COLUMN/コラム2016.12.10
新世代アクションスター スティーヴ・オースティンに着目せよ!
長年アクション映画界を牽引してきたシルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーは、共に70歳前後。2人ともいまだ現役でヒット作を量産し続けているものの、アクション映画界は長らく第二のスタローン、第二のシュワルツェネッガーを生み出すことが出来ず、苦しんできた。しかしここ数年、スタローンの後継としてジェイソン・ステイサムが急成長。良質なアクション映画を送り出し続けている。また第二のシュワルツェネッガーと言うべきザ・ロックことドウェイン・ジョンソンも世界的な大ヒット作品を次々とリリース。両者とも世界的なアクションスターとしての地位を完全に確立している。そしてその2人の牙城を虎視眈々と狙う次世代アクションスターが、本稿の主役ストーン・コールド・スティーヴ・オースティンなのである。 スティーヴ・オースティンは1964年、テキサス州オースティンで産声を上げた。少年時代からアメリカン・フットボールに打ち込み、アメフトの奨学生としてノーステキサス大学に進学するほど将来を嘱望されたアスリートであった。しかし勉学に嫌気がさして突然大学を中退したオースティンは、子供の頃から憧れていたプロレスラーの道を目指す。当時テキサス州ダラスに在住していたイギリス人プロレスラーのクリス・アダムスのプロレス道場に入門したオースティンは、メキメキと頭角を現して1989年に本名のスティーヴ・ウィリアムスとしてプロデビューを飾る。この頃、所属団体のUSWAには同名のスティーヴ・ウィリアムス(殺人医師のニックネームで新日本プロレス、全日本プロレスで活躍)がいたため、地元オースティンにちなみリングネームをスティーヴ・オースティンとし、さらにヒール(悪役)に転向することで次第に人気を博していくことになる(後に改名し、本名もスティーヴ・オースティンとなる)。 1991年にはダスティ・ローデスにスカウトされてWCWに入団。1992年からは新日本プロレスに継続参戦するようになる。しかし1995年に怪我を理由にWCWを解雇されてしまい、インディ団体にスポット参戦。そこでの活躍を認められてWWF(現WWE)との契約を手にしたのだった。WWFでは最凶のタフ野郎、ストーン・コールド・スティーヴ・オースティンとして大ブレイク。1998年にはWWF世界ヘビー級王座を初戴冠するなど、人気・実力ともにWWFの頂点に君臨するスーパースターとなっていく。特にオースティンがWWF経営者ファミリーのマクマホン一家や、スーパースターのザ・ロックと繰り広げる一連の抗争(アティテュード路線)は、WWEとオースティンの人気を不動のものとしていくことになる。この人気絶頂のオースティンは、ドン・ジョンソン主演の警察ドラマ『刑事ナッシュ・ブリッジス』に刑事ジェイク・ケイジ役で出演。後に繋がる俳優としての活動も開始している。 しかしザ・ロックやブロック・レスナーらの若手を推す会社の方針に反発したオースティンは、何度かWWEからの離脱と復帰を繰り返す。そして2005年に復帰した際は、プロレスラーとしてではなく、WWEの映画製作会社のWWEフィルムズ所属の俳優としての契約となったのだった。そのためこれ以降はプロレスラーとしての試合は無くなって大会にゲスト登場となることが多くなり、メインの活動は俳優業へとシフトしていく。ちなみに2007年には、共にヅラ疑惑のあったWWE会長のビンス・マクマホンと不動産王で次期アメリカ大統領のドナルド・トランプが、レッスルマニア23で激突。負けた方が髪を剃るという髪切りデスマッチとなり、その際髪を剃る役をスキンヘッドのオースティンが務めている。この抗争は、大の大人(しかも世界的な大金持ち)が意地とプライドと髪を賭けた戦いを繰り広げるという超絶大馬鹿勝負となり、記録的なペイ・パー・ビュー売り上げを記録することになる(トランプは本件でブルーカラー層への知名度を爆発的に拡大し、それが2016年の大統領選での躍進に繋がったとの分析もある)。また2009年にはWWEの殿堂入りを果たし、その際のスピーチでプロレスラーの引退を宣言。オースティンは本格的に俳優としての活動にシフトしていくことになる。 オースティンの映画俳優としての本格なデビューは、2005年にアダム・サンドラーがリメイクした『ロンゲスト・ヤード』だ。ビル・ゴールドバーグ、ボブ・サップ、ケビン・ナッシュらプロレスラー勢に交じってオースティンも看守役で出演している。そして2007年には、WWEフィルムズがライオンズゲート社と組んで制作した『監獄島』で映画初主演を務めている。2010年にはシルヴェスター・スタローン制作のオールスター映画『エクスペンダブルズ』に、極悪用心棒ペイン役で出演。スタローンをボコボコにし、元UFCヘビー級王者のランディ・クートゥアとガチンコ勝負を繰り広げるなど大活躍を見せた。 そしてこの年には『スティーヴ・オースティン ザ・ストレンジャー』にも出演。記憶を失った元FBI捜査官が、記憶を取り戻すために巨大な陰謀に立ち向かう本作は、オースティンにとっても演技力を試されるサスペンスフルな作品となっている。とはいえ、もちろんクライマックスは「待ってました!」と喝采をあげたくなる大暴れが待っているので安心してほしい。 そして2011年には『スティーヴ・オースティン 復讐者』と『スティーヴ・オースティン ノックアウト』をリリース(オースティン主演のビデオ映画の邦題には必ず“スティーヴ・オースティン”が付くので非常に分かりやすい)。『復讐者』は、敵のバイカー集団のボス役でダニー・トレホが登場。最後はオースティンとトレホがガムテープで片手同士を結び付けて殴り合いという、番長マンガのような展開が素晴らしい作品だ。『ノックアウト』はオースティン版『ベスト・キッド』と言うべき作品で、高校の用務員オースティン(ゴツすぎる)がイジメられっ子にボクシングを教え、州大会でイジメっ子と対決するという映画。オースティンらしい『復讐者』と、らしくない『ノックアウト』は、共にオースティンファンならおさえておくべき作品だろう。その他にも年に数本はオースティン出演作がリリースされており、どれも粒ぞろいの作品なのでザ・シネマで順次放映されることを期待したい。 俳優スティーヴ・オースティンの魅力は、もちろんシュワルツェネッガーのような巨大な肉体を武器に大味な殴り合いなどWWE時代を彷彿とさせるプロレス技を活用したアクションシーン。しかしオースティンの魅力はそれだけでなく、オースティン主演映画ではスタローン映画のように敵に捕まって拷問され、耐えて耐えて最後に大爆発という展開も多い。オースティンが完全無欠のフィジカルモンスターとして描かれるわけではないというギャップが、映画の中で非情に良いスパイスになっているのだ。 つまりオースティンこそは、スタローンとシュワルツェネッガーという二人のアクション映画の重鎮の魅力を併せ持つ、新時代のハイブリットアクションスターと言えるのだ。■ © 2010 BOXER AND THE KID PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED
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PROGRAM/放送作品
キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2
アーノルド・シュワルツェネッガー主演、鋼の英雄コナンの活躍を描くアドベンチャー続編
アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作『コナン・ザ・グレート』の続編。職人監督リチャード・フライシャーがメガホンを握り、剣と魔法に支配されたヒロイック・ファンタジーの世界を魅惑的に描き出す。
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COLUMN/コラム2015.02.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2015年3月】おふとん
スティーヴン・キング原作の『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』を映像化したフランク・ダラボン監督が今度は「霧」を映像化。監督自ら新しい結末を制作し、キングから大絶賛されたとか。後味の悪い映画ランキングでいつも殿堂入りする本作。一度観たら忘れられず、なぜか人にオススメしたくなってしまいます。謎の霧に包まれたスーパーマーケットに立て篭もる主人公たち。ゾンビしかり、ショッピングモールに立て篭もったりするのとワクワクするのはなぜでしょう。 ©2007 The Weinstein Company.All rights reserved.
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PROGRAM/放送作品
アンチ・ライフ
[PG12]ブルース・ウィリスが宇宙へ飛び出す!謎の生命体との息詰まる死闘を描いたSFアクション
新天地の惑星を目指す人々が宇宙船で謎の生命体に体を侵されていく恐怖を、逃げ場のない密室空間ならではの緊張感を醸し出しながら描写。ブルース・ウィリスが謎の生命体と戦う元軍人に扮し、タフな魅力を披露する。
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COLUMN/コラム2012.06.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年7月】銀輪次郎
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが豪華共演!「ゴッドファーザーPART II」の親子関係でもなく、「ヒート」の憎みあう敵同士でもない。本作では相性抜群のベテラン刑事を二人が熱演します。正直、デ・ニーロとアル・パチーノがここまで仲良くしている姿は見たことがなく、作品冒頭でお互いにニコニコしている姿は何だか不思議な気もします。とはいえ、やはり、この二人、いくつになってもすごい演技力。途中から、初めて見る仲良しの違和感も全く気にならなくなり、ぐいぐいと作品に引き込まれていきます。そして最後に用意される驚きの結末。作品の展開も小気味良く、二人の共演を安心して楽しめるオススメ作品です。 (C) 2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC.
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PROGRAM/放送作品
Sad Movie <サッド・ムービー>
4つの切ない“別れ”が涙をしぼり取る…韓国実力派スターたちの豪華競演で紡ぐ感動の群像ドラマ
4組の男女が迎える“別れ”の物語を『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソンら豪華競演で紡ぐ群像劇。自分の気持ちをうまく伝えられない4組の日常を丁寧に描くことで、別れを迎えた時の切なさを際立たせている。
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PROGRAM/放送作品
ヘンリー・フール
[R15相当]NYインディーズの名監督ハル・ハートリーが描く芸術の衝動…。幻の3部作第1章
ニューヨークのインディーズ監督ハル・ハートリーが17年の歳月で完結させた『ヘンリー・フール』3部作第1章。舞台出身のトーマス・ジェイ・ライアンが自堕落な天才作家を怪演。カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞。
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PROGRAM/放送作品
建築学概論
家を建てるごとに甦っていく初恋の思い出。韓国で社会現象的ヒットを記録した、大人に捧げるラブロマンス
韓国で恋愛映画の興行記録を塗り替え、「初恋ブーム」を作ったヒット作。建築士でもあったイ・ヨンジュ監督が自らの知識を活かしながら1990年代の空気感を再現し、初恋模様を瑞々しくノスタルジックに彩る。
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PROGRAM/放送作品
バベル
[PG-12]心の通い合わない人々が直面する“試練”を描くブラッド・ピット主演のアンサンブル・ドラマ
一発の銃弾をきっかけに、モロッコ・アメリカ・メキシコ・日本で悲劇が連鎖していく様を同時進行で綴る。耳の不自由な少女の心の痛みを熱演した菊地凛子が、アカデミー助演女優賞候補に。アカデミー作曲賞を受賞。