同じ苦悩を共有する人妻2人──メーサーロシュ・マールタ監督が女性同士のかけがえのない絆を綴る『マリとユリ』

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 同じ苦悩を共有する人妻2人──メーサーロシュ・マールタ監督が女性同士のかけがえのない絆を綴る『マリとユリ』

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  1. マリとユリ(メーサーロシュ・マールタ ハンガリー 1977年)

マリとユリ(メーサーロシュ・マールタ ハンガリー 1977年)

マリが住み込みで寮長を勤める紡績工場の女性従業員寮に、ある日従業員のユリが娘を連れてきてしまう。本来なら寮の規則に反しているが、ユリがアルコール依存症の暴力的な夫ヤーノシュから逃げてきたことを知ったマリは、規則を曲げて自分の部屋に招き入れる。ユリにとってマリは心の支えになるが、実はマリも偏狭な夫フェリとの関係に悩んでいた。やがて2人は互いに手を差し伸べ合い、辛い夫婦生活を乗り越えようとする。

有害な男性性に苦しむ女性の苦悩を、メーサーロシュ・マールタ監督が女性の視点から切実に訴える。男性側の理解のなさと対照的に、辛い夫婦生活を乗り越えようと手を差し伸べ合う女性2人の絆が誠実に綴られている。

■出演
マリナ・ヴラディ、モノリ・リリ、ヤン・ノヴィツキほか

(C) National Film Institute Hungary - Film Archive

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