悪友コンビの自堕落で気ままな青春──ジャン・ユスターシュ監督が瑞々しいタッチで織りなす中編『わるい仲間』

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悪友コンビの自堕落で気ままな青春──ジャン・ユスターシュ監督が瑞々しいタッチで織りなす中編『わるい仲間』

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  1. わるい仲間(ジャン・ユスターシュ フランス 1963年)

わるい仲間(ジャン・ユスターシュ フランス 1963年)

定職に就かずお金もない青年ジャクソンは、同じく暇を持て余している悪友と共にパリの街へと繰り出す。2人はある女性に声を掛け、ダンスホールへと向かうという彼女に付いていく。しかし、2人が懸命に口説いてもまったくなびく様子はない。その態度に腹を立てた2人は、女性の財布を盗んでダンスホールから逃げ出す。そして財布の金を酒や遊びに使うが、財布の中に女性の子供の写真を発見し、2人に罪悪感が芽生える。

ジャン・ユスターシュ監督が妻の実体験から着想を当て製作し、ゴダールに才能を見出されるきっかけとなった中編。ヌーヴェルヴァーグ的なゲリラ撮影を敢行し、パリの貧しい若者たちのリアルを瑞々しく映し出す。

■出演
アリスティド・ドメニコ、ダニエル・バール、ドミニク・ジェールほか

(C) Les Films du Losange

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