検索結果
-
PROGRAM/放送作品
ダゲール街の人々
パリの下町に住む人々の日常に寓話のような情緒が宿る──アニエス・ヴァルダ監督のドキュメンタリー代表作
ドキュメンタリー作家としての顔も持つ“ヌーベルヴァーグの祖母”アニエス・ヴァルダ監督の代表作。パリ14区の一角にあるダゲール通りにカメラを向け、下町で店を商う庶民の日常を寓話のようなトーンで映す。
-
COLUMN/コラム2012.03.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年3月】飯森盛良
ベトナムが仏領インドシナと呼ばれていた時代。貧しいフランス人少女と裕福な華僑の青年との、刹那的な愛の日々を描くロリータ映画の傑作。主演女優ジェーン・マーチの一瞬の“旬”を逃さずフィルムに記録した奇跡。蒸すような東南アジアの白昼、脂テカテカになりながら繰り広げられる、臭うようなセックスの生々しさ。そして、今や永遠に失われてしまった、若さと美しさ、ひとつの恋愛、懐かしきコロニアル様式への、狂おしいような追憶。以上が三位一体を成し、強い磁力を形成。当時高校生だったワタクシのハート(股間ではない)を直撃し、以来20年、ずっとマイベストな1本になっている。 ©Renn Productions,Burill Productions,Films A2 all rights reserved
-
PROGRAM/放送作品
ひきしお
エーゲ海の孤島でめぐり逢った男女の歪んだ関係…これは愛か?カトリーヌ・ドヌーヴ主演の異色ロマンス
当時恋愛関係にあったカトリーヌ・ドヌーヴとマルチェロ・マストロヤンニが、支配と従属という歪んだ愛の形を大胆に熱演。文明から隔絶したエーゲ海の孤島を背景に、ドヌーヴの絶世の美貌がナチュラルに映えている。
-
COLUMN/コラム2012.03.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年3月】山田
いかにもティム・バートン風なゴスかわいい世界観が何とも魅力的。いたいけな三姉弟妹の遺産を狙う悪漢にジム・キャリーが扮し、コミカルな怪演と久方ぶりのエキセントリックな演技を見せる愉快なダーク・メルヘン。長女ヴァイオレット役にはエミリー・ブラウニング。『エンジェル ウォーズ』の制服美女姿が記憶に新しい。イケメンボイス×イギリス英語の、ジュード・ロウのナレーションも素晴らしい。あと久々にエンドクレジット(の影絵)で感動いたしました。本編に勝るとも劣らないクオリティです。
-
PROGRAM/放送作品
うず潮(1975)
自由奔放な美女が堅物な男を振り回す!イヴ・モンタン&カトリーヌ・ドヌーヴが孤島で織りなすラブコメディ
妖艶な美貌を持ち味とするカトリーヌ・ドヌーヴが、意外なコメディセンスを発揮しながら自由奔放な女性を生命力豊かに好演。軽妙洒脱な受けの演技で相手役の調香師に扮するイヴ・モンタンとの相性も抜群。
-
COLUMN/コラム2012.02.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年2月】招きネコ
映画監督としても人気のジョン・カサヴェテスとミア・ファーロー共演。マンハッタンの古びたアパートに引っ越してきた若妻の悪魔の子供を妊娠したかもという妄想めいた恐怖をロマン・ポランスキー監督がジワジワと描くオカルト映画の原点ともいえる作品。この作品の恐怖をひきたてるもうひとつの主役は、ジョン・レノンが暗殺された事件で有名になった有名人の住むダコタ・ハウス。1893年に建てられた重厚なこの由緒ある建物で作品は撮影され、外観だけでなく住人以外は見ることのできない内部のクラシカルな内装や間取りを“見学”できます。いかにも、何か出そう・・・。 COPYRIGHT © 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
-
PROGRAM/放送作品
夕なぎ(1972)
対照的な男2人の間で女心が揺れる…イヴ・モンタン&ロミー・シュナイダー競演で綴る大人のラブストーリー
正反対な男2人に愛されるヒロインをロミー・シュナイダーがドライに好演。賢い美女と惚れやすい男というクロード・ソーテ監督作に典型的な男女関係を、抑えたトーンで描くことで大人の恋愛映画に仕上がっている。
-
COLUMN/コラム2012.02.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年2月】飯森盛良
ワタクシの好きな男優(男の俳優の意)は、マイケル・マドセンとかトム・サイズモアあたり。イケメンだぁ?ケっ!なのである。ジョニデも正直どうでもいい。が、このオカルト映画でのジョニデは超絶カッコいいと認める。映画的にも70年代オカルト黄金時代の傑作群に劣らない風格の佳作だが、とにかく、ジョニデの存在感である。役どころは悪魔書を探し求める稀覯本ハンター。服装がいい。無造作にかけたショルダーバッグのストラップに引っ張られ、ズルっとしたコート。ヨレっとしたジャケット。シャツの第1ボタンは外し、ネクタイはヨレている。「知性で着崩す」といった感じだ。その格好でフランスの田舎のカフェで朝食後ラッキーストライクを呑む…ワタクシの完敗だ(何が)。服まねっコしてみた。貧相で小汚いオッサンになっただけでガッカリした。完敗である。あんたの勝ちだジョニデ! ©1999 RP Productions. All Rights Reserved
-
PROGRAM/放送作品
パリは霧にぬれて
フェイ・ダナウェイの危うげな美に魅入られる…パリの米国人夫婦に迫る危機を描いたルネ・クレマン監督作
当時人気絶頂のフェイ・ダナウェイが巨匠ルネ・クレマン監督作のヒロインを務めたサスペンス。フランス映画らしいアンニュイな空気を身にまとい、夫との仲違いや不穏な出来事に追い詰められる心理を繊細に魅せる。
-
COLUMN/コラム2012.02.01
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年2月】銀輪次郎
長らく訪れていない故郷への旅は、誰しもがワクワクすること。ただ、思い出は思い出のまま楽しいものとしておくべきか、実際に訪れるかどうかは少し考えたほうが良いかもしれない。「バウンティフルへの旅」は、主人公の老女キャリーが故郷バウンティフルへ旅するロードムービー。慣れない都会生活と息子嫁とのケンカの毎日に辟易していたキャリーは、毎月の年金小切手が届く度に、故郷バウンティフルを訪れることを夢見ていた。そして思い切って行動に移すが・・・。主人公の老女キャリーを演じたジェラルディン・ペイジは、本作でアカデミー主演女優賞を受賞。過去7回のノミネートの末の快挙達成でしたが、惜しいことに受賞の翌年62歳でその生涯を終えました。彼女の演技にも注目です。 © 1985 BOUNTIFUL FILMS PARTNERS