2023年7月、『シャザム!』プレイバック放送

『シャザム!~神々の怒り~』グッズが当たる!プレゼントキャンペーン開催!(7/31まで)

シャザム!

CAST

くさお たけし 埼玉県出身。
アニメ『鎧伝サムライトルーパー』で烈火のリョウ役を演じブレイク。声優ユニット「N.G.FIVE」を結成し、音楽アーティストしても活躍。
代表作に『SLUM DUNK』の桜木花道役や『ドラゴンボール』のトランクス役など。洋画吹き替えではレオナルド・ディカプリオなどを担当。海外ドラマ『CHUCK/チャック』では
5シーズンに渡ってチャック役ザッカリー・リーヴァイの声を担当した。

草尾毅さんコメント
『CHUCK』に続き、また、ザッカリー・リーヴァイの吹き替えをさせていただける事を大変嬉しく思っております。
オリジナルに負けないくらい(笑)楽しい吹き替え版になる様がんばります。

  • シャザム(ザッカリー・リーヴァイ):草尾毅、ドクター・シヴァーナ(マーク・ストロング):加藤亮夫、
    ビリー・バットソン(アッシャー・エンジェル):林勇、フレディ・フリーマン(ジャック・ディラン・グレイザー):村瀬歩
    魔術師(ジャイモン・フンスー):山野井仁、メアリー&ヒーローメアリー(グレイス・フルトン/ミシェル・ボース):福原綾香
    ユージーン/幼いビリー(イアン・チェン/デヴィッド・コールスミス):川井田夏海、ダーラ(フェイス・ハーマン):八木侑紀
    ペドロ&ヒーローペドロ(ジョバン・アルマンド/D.J.コトローナ):粟野志門、
    ローザ(マルタ・ミランス):魏涼子ヴィクター(クーパー・アンドリュース):星野貴紀、
    ヒーローフレディ/若いシド&大人シド(アダム・ブロディ/ランドン・ドーク/ウェイン・ワード):小野塚貴志、
    ヒーローダーラ(ミーガン・グッド):泊明日菜、ヒーローユージーン(ロス・バトラー):石毛翔弥、
    シヴァーナ父(ジョン・グローヴァー):さかき孝輔、幼いサッド(イーサン・プギオット):千本木彩花、
    バーク・ブライヤー(エヴァン・マーシュ):矢野奨吾、ブレット・ブライヤー(カーソン・マコーマック):時永ヨウ、
    警備員モラン/サンタクロース(クリフ・サンダース/ブライアン・カウルバック):坂本くんぺい、
    ビリー母(キャロライン・パーマー):〆野潤子、ミスター・マインド(デヴィッド・F・サンドバーグ):高橋研二
    クロスビー(ロッタ・ロステン):中村綾、クワン(リサ・トルーオン):河村梨恵
    レイチェル(ケイシャ・T・フレイザー):反町有里、「怒り」:中野泰佑

  • プロデューサー:飯森盛良
  • 翻訳:小寺陽子
  • 演出:早川陽一
  • 録音・調整:等々力スタジオ、ブルーマウンテンスタジオ、スタジオユニ
  • 渉外担当:米谷あかり
  • 制作担当:邑中藍子

見た目は筋骨隆々な大人だけど中身は子どもというDCコミックスの異色ヒーローを、悪ノリユーモア満載に映画化。
孤児である悪ガキの主人公が正義の心と絆の大切さに目覚めていく成長物語としても見ごたえ満点。
※スカパー!、J:COM、ケーブルTV、ひかりTV、auひかり 等でご視聴いただけます。

【ザ・シネマ新録版】
7/30(日) 21:00〜、8/27(日) 21:00~

【字幕版】
7/22(土) 21:00〜、7/28(金) 21:00~ ほか

【吹き替え版】
7/28(金) 12:30~

シリーズ第1作『シャザム!』プレイバック放送!
プレゼントキャンペーン
『シャザム!~神々の怒り~』
ナップザック 5名様

シリーズ第1作『シャザム!』をザ・シネマの放送で見て、 シリーズ第2作『シャザム!~神々の怒り~』を7/19発売ブルーレイ&DVDで見よう! これを記念してプレゼントキャンペーンを実施します!

賞品:『シャザム!~神々の怒り~』
ナップザック 5名様
応募締切:7月31日(月)まで

出演
草尾毅さん、魏涼子さん、
山野井仁さん、粟野志門さん

『シャザム!』は、“見た目は大人、 頭脳は子供”というDCコミックスの異色ヒーローを描くアクション。主人公シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)役には、海外ドラマ『CHUCK/チャック』主人公チャック(ザッカリー・リーヴァイ)役の吹き替えを担当した草尾毅さんが参加。サラ・ウォーカー役の魏涼子さんがローザ・バスケス(マルタ・ミランス)役、ジョン・ケイシー役の山野井仁さんが魔術師(ジャイモン・フンスー)役、“ひげポックル“モーガン・グライムス役の粟野志門さんがペドロ&ヒーローペドロ(ジョバン・アルマンド&D.J. コトローナ)役を演じるのに加え、“おみごとキャプテン”デヴォン・ウッドコム役の小野塚貴志さんがヒーローフレディ(アダム・ブロディ)役で出演します。

さらにチャックが働く家電量販店《バイ・モア》のメンバーから、同僚ジェフ・バーンズ役の坂本くんぺいさん、アンナ・ウー役の〆野潤子さん、ハリー・タン役/エメット役の高橋研二さんらも出演。まさに『CHUCK/チャック』のメンバーが勢ぞろいとなる、こだわりのキャスティングとなりました。

そこで今回は、『CHUCK/チャック』の主要メンバーとなる草尾毅さん、魏涼子さん、山野井仁さん、粟野志門さんらによる同窓会をオンラインで実施。画面越しでも和気あいあいとした雰囲気の中、『シャザム!【ザ・シネマ新録版】』の裏側はもちろんのこと、『CHUCK/チャック』収録の裏話まで続々と飛び出す貴重な機会となりました。
同窓座談会の全文をここだけで公開いたします。

――今日は『CHUCK/チャック』のメンバーが久々に集まったわけですが、お互いに会うのは久々となりますか?

草尾:『CHUCK/チャック』は結局、全部で5シーズン放送されました。オンエアの都合上、かなり駆け足で収録したので。期間は長かったのですが、割とあっという間に終わっちゃったなみたいな感じがあって。番組終了後には、行ける人が自由参加で、打ち上げ温泉旅行みたいなのも行きましたし。現場はみんな和気あいあいと仲良い雰囲気で。「また違う現場で会ったときはよろしくね」なんて言って終わったのですが、なかなかこれが会わなくてですね。チャックが終わってからもすれ違い程度で。最近は世の中、こういう状況なので、ひとりひとり収録みたいなことが多いので。なかなかお会いして、あの頃はああだった、こうだったっていうことを省みたりする機会がそんなにはなかったというのが僕の現状です。

――でもそうするとやっぱり今日なんかもう、画面越しとはいえ、やっぱり同窓会的な気持ちはありますか。

草尾:そうですね。僕らは仕事柄、Zoomで会議をしたり、打ち合わせをしたりということがそんなにないので、この状況に慣れるのに、きっと20分ぐらいかかるかもしれません(笑)。

魏:草尾さんとはアニメの「ブラッククローバー」という作品で、レギュラーでご一緒させてもらったのですが、私がアニメにとっても不慣れなので。草尾さんが横にいてくださるというだけで、もう本当に心強くて。一緒に出る回としてはちょっと少なめだったのですが、すごくうれしくて。「写真を撮りましょう」と言った覚えはあります。ただ……打ち上げ旅行って、いきましたっけ? 山野井さん。

山野井:たぶん魏さんは行ってない。

魏:そっか。そうですよね。みんなの酔っている姿見たかったな(笑)。残念。山野井さんとはもう本当によくレギュラーでご一緒していたのですが、このご時世なので、いつもすれ違ってしまっていて。(見かけても)バーッと手を振るだけで、なかなか同じ時間に収録っていうのができなくて。今回の『シャザム!』は粟野さんと収録をご一緒させてもらって。もう本当に粟野さんワールドがそのままだったので。すごくうれしいなと思いました(笑)。

――Zoom越しにみんなで話すというこの状況はどうです?

魏:同窓会はすごくうれしいのですけど、先ほど草尾さんがおっしゃったように、このZoomで会話をするということに慣れていないので、ちょっと戸惑っていますけど、でも皆さんのお元気そうなお顔が拝見できてすごくうれしいです。

――山野井さんはいかがですか? ひさしぶりに皆さんにお会いしてみて。

山野井:僕も個別には、草尾さんとアニメとかでたまに一緒になったりするのですが、その時も助けてくれて。取材の時も、僕が困っていたらいつも助けてくれて。本当に頼りがいのある人です。魏さんとは時々会うことがありましたが、ほとんどがすれ違いで。長くはお話しできない感じでしたね。今回は粟野くんと魏さんが一緒に録ったの?

魏:そうです。

山野井:そうか、それはそれで楽しそうでしたね。

魏:楽しかったです(笑)。

山野井:粟野くんのことは本当に心配していました。今日はすっかり髪の毛が鬼太郎のようになってしまっていますが、懐かしいですね。

――粟野さんは皆さんに久しぶりにお会いされてどうです。

粟野:草尾さんはたまにお茶に誘ってくれていました。魏さんは、1ファンとして舞台をよく拝見させていただいていました。山野井さんはご近所なので、たまにお会いして。帰りが一緒になることもありました。帰り道に山野井さんと、しみじみ話すのがちょっと楽しみだったりしました。

山野井:いつもね、タクシー代をあてにしてくれて。

一同:(笑い)

――今回は懐かしい『CHUCK/チャック』のメンバーが多数参加されておりますが、このキャスティングを聞いた時はどう思われました?

草尾:アフレコ前に映画を拝見させていただいたのですが、案の定、すごく面白い作品だなと思いまして。だから今回『CHUCK/チャック』をやっていた草尾にやらせてくれるという話を伺ったときはもう本当にうれしかったです。
しかも『CHUCK/チャック』で一緒だった魏さんも、山野井さんも、粟野くんも、チャックの主要なメンバーの役者たちが吹き替えに参加するという話を聞いて。なんかもうやっていてよかったなっていうか。こんなことあるのだなっていう風に思いましたが、逆にだからこそ、『CHUCK/チャック』の雰囲気が出過ぎてもいけないだろうと思いました。もちろん『CHUCK/チャック』のメンバーがということで見てくださる方もいると思うのですけど、これは全く別の作品なので、どこまで『CHUCK/チャック』の色を出せばいいのか。それが良い場合もあるし、駄目な場合もある。その辺のバランスは考えて臨まなきゃいけないなっていう。そういう意味での緊張感とか、難しさはたくさんあって。
うれしくもあり、複雑でもあり、また皆さんと一緒にできるっていう喜びもありと、いろんな気持ちで行ったのですけど、結局このコロナ禍で、みんな別々の収録になるというね。だから、うれしい気持ちと複雑な気持ちと、そんな気持ちが今も混在していますね。

――魏さんはどうですか?

魏:わたしは最初、マネージャーや事務所から言われる前に、Twitterで知りました。『CHUCK/チャック』のメンバーで収録します。主演はもちろん草尾さんで、次に魏涼子、山野井さんと書いてあって。「え? わたしいつ収録したっけ」と思って、後から事務所に確認したら、ああ、お話いただいていたのだという。まだいろいろなことが決定していなかったので、連絡が私に届いてなかっただけでした。

でもいざ収録に行くと、先に草尾さんが収録されていたので、耳から草尾さんの声が聞こえてきたら、作品はもちろん別なのですが、一気に『CHUCK/チャック』の頃の気持ちに戻って。ましてや横に粟野さんがいて。(演出の)早川さんが、粟野さんをディレクションするあの空気、もう『CHUCK/チャック』のときと全く変わらない、楽しいやりとりで。本当に8年もたっているなんて思えないぐらい。本当はみんなで収録したかったですけど、でもわたしは粟野さんがいてくださったから、すごく楽しい収録でした。耳からは草尾さんの声が聞こえているし。しかも山野井さんが宣伝用のコメントを収録してくださっていて。そのテンションもすごく面白くて。だからすごく楽しい、幸せな時間でした。

――粟野さんは魏さんと一緒に収録されたそうですが、今回のキャスティングはいかがでした?

粟野:興奮しました。ザッカリー・リーヴァイが、『CHUCK/チャック』を映画化したいということをずっと言っているのですけど、でもやっぱり難しいのかなと思っていたところにこの話があって。また皆さんとご一緒できるなと思って。夢が違った形で実現した感じですね。

――魏さんと一緒にアフレコしていて、何か思い出すことはありましたか?

粟野:いっぱいあります。あの時も演出の早川さんから「子役みたいだね」ってツッコミがよく入るのですが、そんなことも思い出しましたし、マイクが並んでいる時に、声優さんがそれぞれのマイクの位置に入るのですが、次、自分の番となった時に、どこのマイクに入ればいいんだみたいに、ちょっとパニックになっちゃったときに、皆さんが一斉に「あっちあっち」と言ってくれて。そのときの感じが、初心に帰ったというか、懐かしい感じでしたね。

――山野井さんはどうですか?

山野井:やっぱり大好きな座組ですし、意外と自分が当てる役はチャックとは違う役で。それは魏ちゃんもそうだし、僕もそうだったのですが、それはそれで別の楽しみ方というか。こんな風なこともやるよというか、『CHUCK/チャック』の座組のみんなで盛り上げていくよ、みたいな。でも粟野くんだけはやっぱり、永遠の飛び道具なんで(笑)。やってくれるだろうなと思っていましたけど、でも本当に一緒にできなかったのが残念ですね。みんなそろって一斉にやれたら本当によかったな。僕は草尾さんと一緒だったのですけど、全員集合でやりたかったですね。

――草尾さんと一緒の収録の雰囲気はどんな感じでしたか。

山野井:真面目ですね、今回はあまり遊べなかったので。

草尾:山野井さんの演じられている先代のシャザムは、この人が物語の発端なので。この人のさじ加減で、その後の展開が全部決まるみたいな、とても重要な役だったので。山野井さんがどうやって演じられるのかなと、勉強させていただこうと思って興味津々だったのですが、もう完璧でした。胸に稲妻マークが光っていて、この(魔術師役の)役者さんもすごく大げさな芝居をしているじゃないですか。ともするとコメディーというか、面白おかしく見えてしまうのではないかと思いきや、ちゃんと真面目にやればやるほど、怪しさが増していくという山野井マジックがさく裂していました。そこを生で見られたのがうれしかったですし、その後も、すごくやりやすくなりました。

山野井:ははは。そう言っていただけると。

草尾:だから山野井さんのシャザムはぜひ観ていただきたいですね。シャザムのアルファベットの由来を叫ぶところがあるじゃないですか。冷静に聞いたらただのギャグになりそうなところも、そこが本当に渋い。渋かっこいい魔術師って感じで説得力がありました。そこがすごく感動しましたし、僕もシャザムになりきることができました。

山野井:あのね、僕、魔術師、得意ですよ(笑)。あの手の怪しい役が多くて。最後にやられて、パラパラパラッと消えていくみたいな。そういう役が多いので、慣れています。

草尾:でも山野井さんのお人柄からすると、『CHUCK/チャック』の役ならもっと脱線して、はめを外して、ギャグみたいなところを入れて、かわいらしいものをしっかりと残して、という感じになるかと思いきや、最後まで魔術師に徹して。すごい感じで去っていく。プロの職人だなと思って、感動していました。

――それではあらためて『シャザム!』におけるご自身の役柄についてお聞きしたいのですが。

草尾:もともとザッカリー・リーヴァイがやっているシャザムって、男の子が変身した姿じゃないですか。彼とどこまで芝居を合わせたらいいのだろうなと。変身前と変身後のつながりをどう作ればいいかなというところが、すごく気になっていたのですけど、そういうのを全て含んで、かみ砕いて、そしゃくして、しかもそれを凌駕して、ザッカリー自身が出しているのを見て、やっぱりすごいなこの人、と思いましたね。
これは彼の魅力の一つでもあるのですけど、どこまでがアドリブで、どこまでがセリフがわからないところが多々あるっていう。そのアドリブまで拾って演じることがすごくやりがいを感じていて。ただその微妙な、作品を超えない崩し方だったり、そういったものがすごく巧みな方なので、それを声で吹き替えるっていうのが、すごくハードルが高くて。いつもプレッシャーを感じてやっているので、今回もそんな感じがありましたね。でもきっとザッカリー自身が、こういう世界観が大好物っていうか。大好きなのだろうなという表情が画面からにじみあふれていたので。悪ノリじゃないですか。「シャザム」になりきっていて。だから楽しんでやろうということを、心がけでやったつもりです。

――魏さんは、『CHUCK/チャック』のサラとはまたちょっと違った役だと思いますが。

魏:もう全然違いますし、Twitterで『CHUCK/チャック』ファンの方が、魏さんは、サラは何の役をやるんだろう?きっとお母さんぐらいしかできないよね、みたいな感じで書いていたので。台本をいただく前に、私もお母さん役をやるのだろうなと思って台本を読ませていただいたのですけども。そうやって作品に入るのが初めてだったので、とても面白かったですね。
でも収録前に、早川さんにお尋ねして。『CHUCK/チャック』の、サラの雰囲気をちょこちょこ、何かサラっぽいものを出した方が良いですかと伺ったら、「そんなことは関係なく、作品に徹してください」と言ってくださいましたし、草尾さんも、もちろん同じザッカリーの吹き替えなのですが、『シャザム!』の世界ですごく楽しくされているので、と伺ったので。だから今回は『シャザム!』の世界の中のお母さんを演じることができたらなと思ってやりました。

――山野井さん、先ほども言及はされていましたけど、改めて。魔術師の役ですよと言われ時はどうでした?

山野井:本当は、せっかくの『CHUCK/チャック』メンバーだしと思ったので、『CHUCK/チャック』の時のような、変な人の感じを入れ込めたりしたらいいかなと思っていたのですけど、演出も早川さんということで。アドリブとかでいろいろ遊んだりして、台本を変えちゃってもいいのかなとか思っていたのですけど、今回はどこにもそれが入る余地がなくて。同じ声の人が、全然違う芝居をやっているよということでしか、力になれないのかなと思いながら。他の役ならできたかもしれないけど、でもそうすると、台無しにしたかもしれないので、ちょうどよかったのかなと思います。僕はいつも、ちょっとやりすぎちゃう感があります。

――粟野さんのキャスティングはビックリしました。あのモーガンが、何も喋(しゃべ)らない子供というキャスティングということになりますが。

粟野:いやあ、これは大変だなあと思いました。なんかあまり表情も豊かでもない、なんかボソボソと喋る、とらえにくい子供だなと思ってね。でももう自分の中の引き出しもないので。これでごめんなさいって感じでやっていましたけど、はい。

ーーなるほど。

魏:わたしは粟野さんと収録が一緒だったのですが、収録が終わった後、同じ電車で途中まで帰ったのですけど、そのときに『CHUCK/チャック』のみんなとお会いできたらよかったよねとか。『CHUCK/チャック』の時はこういうのが楽しかったね、なんて話を思い出しながら、お話していたのですけど、そのときに粟野さんが、『CHUCK/チャック』収録中に初めてファンレターをもらったそうで。モーガンのファンで、ずっと見ていると。粟野さんがそれを読んで、初めてだったので、すごくうれしくて。支えになっているし、収録を頑張ろうと思ったっていう。もう何てすてきな話と思って。こんないい話、知らなかったわと言って、一緒に楽しく帰りました(笑)。

ーーそのときのことは当然覚えいてますよね。

粟野:いや、なんて恥ずかしいことを言ったのだろう(笑)。

魏:本当、すてきです。

粟野:でも本当にうれしかったので。はい。

ーー今でも励みになっていますか。

粟野:そうですね。やっぱり何か、自分の経験というか、キャリアの中で『CHUCK/チャック』に出会えたというのは、本当に誇りになっています。

ーー今回は、『CHUCK/チャック』を演出した早川さんがふたたび演出を務めているというのもポイントだと思いますが。

草尾:それはもう『CHUCK/チャック』でずっと一緒にやっていますから。気心も知れているし、おそらく早川さんはこんなことを望まれているのだろうなというのも、初めましての方よりはわかっているつもりなので。信頼して、安心して現場に立てるという反面、やっぱり8年経って。先ほども言いましたけど、『CHUCK/チャック』とはまた違うものも作っていかなければいけないという。収録は1日だけなので、『CHUCK/チャック』のように、シリーズで毎週毎週、積み重ねて、ということよりも、一発録りは瞬発力が求められるので。その辺のコミュニケーションをどうやって取ろうかなと。でもそれを考えてもしょうがないから、現場に行けば、何とかなるだろうと思ったのですが。
でも山野井さんとやりとりされている感じを聞いて、そういえば『CHUCK/チャック』の時はこうだったなっていう、本当に安心感とともに当てることができたので。やはり早川さんもそのまま演出でやられると聞いてうれしかったですし、とてもワクワクして、楽しめました。

ーー山野井さんは早川さんと一緒にやられていかがでしたか?

山野井:やっぱり早川さんは、「最後は俺が責任持つから好きにしていいよ」的な、何かすごいそういう大きな感じがあるので。ぶれないというか、「今のは変だけど、でもそれは面白いからそれでいいよ。最終的に自分の責任だし。それはこっちが見ていてそう思ったからいいよ」というような、すごい信頼感があって。僕も『CHUCK/チャック』のときはめちゃくちゃな、変なアドリブだらけでしたからね。粟野くんがやっていたモーガンの呼び名なんか毎回違っていたからね。そういうのも全部許してくれましたし。今回はちょっとその部分でいろいろいじれなかったのですけど、全体の出来としてはとても信頼してもらって。任せられるというか。そこに頼りがいがあるし、こっちは自分のことに集中して、冒険できるみたいなところがいいと思います。

ーー魏さんはどうでした?

魏:もう本当に皆さんがおっしゃるように、もう『CHUCK/チャック』っていう長い時間を共有していたので。8年離れていましたけど、でも安心だし、頼れるし。思い切りやらせてもらえるし。『CHUCK/チャック』収録時も思ったのですが、早川さんって、人としては本当に穏やかで、いつもふわふわと優しくいてくださる方なので、でもいざ面白いことをやったら、それはもうどんどんやっていいし、それ採用みたいな感じで、俳優たちのお芝居を信じてくださる。それは俳優にとってすごく幸せなことで、興奮させられるし、もっともっと応えたいと思うので。そういう意味では、何かすてきなマジックを持ってらっしゃるというか。あんなに普段はふわふわされているにも関わらず、こんなにも私たちに「もっとやりたい」と思わせてくれる。
今回のお母さん役も、芝居としてはもっともっと、と入れ込むことはできない役でしたけども、ちょっとした息遣いとか。そういうのを入れた方がいいのか、入れない方がいいのかという時も、わたしが「入れさせてもらいたいのですけど」と言ったら、もう「どんどん入れてください。どんどん自分の感じたまま演じてください」と言ってくださる。そうなるとこちらも、もっともっと応えたいと思いました。

ーー粟野さんも、早川さんと一緒にやることは思うところがあるのでは?

粟野:そうですね。育ての親みたいな。僕にとってはそんな人なので。自分でも、なんだか扱いづらい役者なのだろうなと思っているのですが、それでも上手に導いてくださるというか。役者を一つの方向に導くのが本当に上手な方だなと思っていて。もちろん人柄も素晴らしいです。

魏:今回も収録が面白くて。ちょっと無口な男の子だけど、ピンチになったときはちょっとワーッて声を出したりするときも、何か粟野さんの声が小さめだった時は、「粟野くん、声出して」「ご飯食べてきた?」みたいな。それで粟野さんは粟野さんで、「あ、はい」みたいな感じで。もう『CHUCK/チャック』のあの時代がなんかもよみがえるって感じで、とても楽しかったです。

――ではあらためて。ザ・シネマの新録というプロジェクトについてどう思いますか?

草尾:これは僕ら声優冥利(みょうり)に尽きるといいますか。たくさんの吹替版が存在することによって、声優さんのお芝居一つで作品の色がこんなに変わるのだなっていうことを楽しめたりして。そういったところからまた一つの映画の楽しみ方が広がるなと思いますし、そういったものの可能性として、こういった機会が広がってほしいなと思いますし、また、そういったものを楽しいと思えるようなものを僕らが作っていかなければいけないと思うので。
とても可能性を感じるような取り組みなので、これを絶やさないように、先細りさせないためにも、いかにこの新録を面白いと思ってもらえるか、新鮮に感じてもらえるか、というところが鍵の一つだと思うので。そういったところをもっと意識して作っていけたらいいなと個人的には思います。

――魏さんはいかがですか?

魏:今はそういう風に新録という名前のプロジェクトというのが立ち上がっているとは思うのですけども、以前、私が新人のときは、DVD用の吹き替えのメンバーと、テレビで放送される用の吹き替えのメンバーでは、ぐるっと、まるっと全部違うメンバーで。新たに収録するという風に私は育ってきているので。だから逆に、いつも全く違うチームが、最低2個あって。もっと言うと、(飛行機で流す)機内版というのがあるので、DVD版があって、テレビ版があってと、もう3つぐらい違うチームがあったりしたので。そういう意味ではチャンスをいただけるのは、声優としてすごくうれしいですし、その経験で私も役をいただけて。それがずっとつながっているというのもあるので。
こうやって『CHUCK/チャック』のみんなをまた呼んできてもらえて。そこに参加することができたのはもう、これほど幸せなことはないですし、俳優さんが参加されるのも含めて、今後もいろんな吹き替えのバージョンがあって。見ている方が選べるというのもすてきだなと思いますし、私たちもそのチャンスがもらえるのは幸せなことなので。どんどんこういうプロジェクトが増えていってもらえたらうれしいなと思います。

――では最後に草尾さんから、視聴者の方にメッセージをいただけますでしょうか?

草尾:現場のスタッフ、出演者一同、本当に大爆笑しながら『シャザム!』の新録版を作らせていただきました。この『シャザム!』という作品の新たな魅力が、新たな吹き替えで発見できたらうれしいなと思いますし、『シャザム!』は続編もあるようなので。皆さんで盛り上げていただきたけたらと思います。まずはご覧になって、引き続き応援をよろしくお願いします。

これまで過去5本作られてきた
ザ・シネマ新録版を振り返る!

後にソフトにも収録!
2011年3月
『ブレードランナー ファイナル・カット』
  • 磯部 勉(ハリソン・フォード)
  • 谷口 節(ルトガー・ハウアー)
  • 岡 寛恵(ショーン・ヤング) ほか
後にソフトにも収録!
2017年12月
『プロメテウス』
  • 佐古真弓(ノオミ・ラパス)
  • 宮本 充(マイケル・ファスベンダー)
  • 本田貴子(シャーリーズ・セロン) ほか
2019年2月
『LIFE!/ライフ』
  • 堀内賢雄(ベン・スティラー)
  • 安藤麻吹(クリステン・ウィグ)
  • 山路和弘(ショーン・ペン) ほか
2019年7月
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
  • 宮内敦士(トム・ハーディ)
  • 本田貴子(シャーリーズ・セロン)
  • 安原義人(ヒュー・キース・バーン) ほか
2019年2月
『ハドソン川の奇跡』
  • 江原正士(トム・ハンクス)
  • 木下浩之(アーロン・エッカート)
  • 清水はる香(ローラ・リニー)ほか

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